ダイキン工業は2023年5月東京支社を東京ミッドタウン八重洲へ移転しました。新たなオフィスでは、産官学の人・情報・技術が集まる東京にて、社内外との連携・協創活動の場を設け、当社の重点テーマである「環境・カーボンニュートラル」を中心に新たなビジネスの創出を目指します。また、社員一人ひとりが健康で安心して働ける職場環境づくりの実現に向け従業員のウェルビーイングの取組みで、生産性や働きの質の向上を図ります。今回は新しくなったダイキン工業東京支社のオフィスでの取組みをご紹介します。
図 1 協創エリア(Co-Creation Square)
オフィス環境にかかわる、空間・設備・情報・運用を整備し、組織の活性化や従業員の生産性向上・健康の保持・増進につながる行動変容を誘発する次のような取り組みを行っています。
例えば執務エリアは部門間交流が行えるよう間仕切りをなくし、家具や什器は将来的なレイアウト変更に対応できるようになっています。
図 2 執務エリア
他にも、スタンディングワークも可能な昇降デスクを設置するなど健康に配慮した什器も採用しています。また執務室とは別に、会話や通話を禁止している「集中エリア」カジュアルで活発な議論を行う「議論エリア」を設け、働きに合わせた場の選択が可能となって います。
図 3 集中エリア 図 4 議論エリア
協創エリア(図1)には2フロア分にまたがる大きな吹抜空間を設けているため、空気密度差や暖かい空気は上昇することを利用し、効率的に換気ができる「置換換気」システムを設置。部屋全体の空気を混合する換気方式よりも約1.2~1.4倍の換気効率となっています。
オフィス内の照明は人感センサーによる照明制御、自動開閉角度調整ブラインドも設置されています。このように、快適な空気環境と省エネを両立できるような設備を導入しています。
図 5 置換換気システム
フリーアドレスの採用や、オフィス内でも執務室以外で働くことを考慮し、位置情報システムを導入しています。(位置情報はオフィス内でのみ取得しています)また、サイネージを多数導入しタイムリーな情報を得ることで従業員の行動の幅を広げます。
オフィス内のカフェで提供されるメニューは成分表示を行い、果物や野菜を提供しています。また、年2回の働き方や温熱快適性アンケート調査の実施やライフ・健康セミナーの開催を行って、ニーズに合わせたオフィス環境づくりに活用し続けます。
東京支社ではWELL認証※1ゴールドの取得を目指しています。今回紹介した取組み以外にも従業員のウェルビーイング向上の取組みを今後も行っていきます。
ぜひ一度、オフィスにお越しいただき、ウェルビーイングの取組みを実際に見て「働く場づくり」のヒントとしていただければと思います。
次回も皆様のお役に立てるようなコンテンツを用意しております。どうぞお楽しみに!
※1:WELL認証とは、空間のデザイン・構築・運用に「人間の健康」という視点を加え、より良い住環境の創造を目指したオフィス空間の評価システムです。認証には、プラチナ、ゴールド、シルバーの3種類あり、総合得点によってランク付けされます。アメリカの公益企業IWBI(The International WELL Building Institute)により2014年にスタートしたもので、2018年には評価項目や基準が見直されたバージョン2(WELL v2 pilot)がリリースされました。WELL v2 pilotは「空気」「水」「食物」「光」「運動」「温熱環境」「音」「材料」「こころ」「コミュニティー」という10個のコンセプトで評価されます。
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